本日はちょっと難しいお話です。
今まで動物愛護管理法の改訂を求める声が沢山ありましたが、昨年から環境省がその第一歩としての「動物取り扱い業の適正化」に関する議論が山場を迎えています。
日本は現在ペットに対する意識が徐々に改善されてきてはいますが、まだまだ後進国です。
動物販売の環境も劣悪な事例が多々報告されていますし、犬猫の殺処分の数は年間22万頭です。
それでも昭和49年からの統計当初、犬猫合わせて120万頭以上に及んでいた数は減少しているのですが、
もっと私たちが声を上げて現実を広めて行く事によって、ドイツのように殺処分ゼロという事も可能なはずです。
保健所での猫の引き取りは減少傾向にあるものの、犬より多い状態が続いています。
昨年は17万7785頭が引き取られ、16万5771頭が殺処分されました。
殺処分とうい言葉事態ここで記入するのが辛いのですが‥
引き取りのうち約75%は子猫なんです!
どうか皆さん、私たちの力で出来る事をしましょう。
やる事は色々沢山あるのですが、そのまず第一歩としてのお願いです。
環境省ではパブリックコメントを募集しています。
募集期間は平成23年8月27日までです。
「動物取扱業の適正化」について皆さんから様々な意見を聞き、改正案を検討して行きます。
現在規制強化案に上っているのは以下のような内容です。
(あくまで議論中の段階のようです)
■犬猫幼齢動物を親兄弟から離す時期
■深夜の展示・販売規制
■移動販売
■対面販売・対面説明.現物確認(以前はインターネット販売と示されていた)
■オークション市場
■繁殖制限措置
■飼養施設
その他計16項目
気づいた事、こうしたら良いと言う事など、少しの意見でもかまわないと思います。
参加してみてください。
↓以下環境省へのリンクとなっています。↓
平成23年7月28日
動物取扱業の適正化について(案)に対する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)以下、参考までに動物愛護管理法の見直しスケジュールを記載します。
7月20日
小委員会:「動物取扱業の適正化に関わる議論の統括2」パブリックコメントへ
7月29日
動物愛護部会「動物愛護管理基本方針の点検」「東日本大震災への対応」「動物取扱業に関わる小委員会での議論の状況」
8月3日
小委員会17:「関係者ヒアリング%」(闘犬or闘牛or闘鶏)関係者、実験動物関係者、産業動物関係者、多頭飼育被害者)
8月30日
小委員会18:
8月31日
小委員会19:議論「虐待の防止」(虐待の定義・司法警察権・関係機関との連携・闘犬等)、議論「多頭飼育の適正化」(届け出制等の検討・適正飼養)、議論「自治体等の収容施設」(収容施設等の基準・犬猫の殺処分の方法の検討・犬猫の引き取りルール)
9月27日
小委員会20:
9月28日
小委員会21:議論「特定動物」(施行令の見直し・危険犬種の検討・交雑種の検討・特定動物の移動時の手続き)、議論「実験動物の福祉」(届出制等の規制・3Rの推進)、議論「産業動物の福祉」(5つの自由)、議論「罰則の引き上げ」(現行規制の強化)、議論「その他」(犬猫のマイクロチップの義務化・犬猫の不妊去勢の義務化・飼い主のいない猫の繁殖制限・学校飼育動物、公園飼育動物等の適正飼養の規定・震災対応)
10月~12月
小委員会(数回):「動物愛護管理のあり方検討報告書(案)」について案分検討、「動物愛護管理のあり方検討報告書(案)」についてパブリックコメント実施、動物愛護部会委員からの意見聴取
小委員会「動物愛護管理のあり方検討報告書」決定
平成24年
必要があれば改正法案を通常国会に提出以上、長々と書いてしまいましたが、実際長い道のりです。
日本においてのパブリックコメントは影響力や認知度としてはまだまだ低いと思われますが、
でも気にする事から始めて、意見が伝わる場がある際はどんどん意見して参加すべきだと思います。
私は「家庭動物販売士」の資格をもっているので、毎月の会報でこのような情報を得る事ができますが、
もし、ご存じない方がいらっしゃったらまわりの動物好きな方へお知らせ頂ければと思います。
皆さんの力でドイツのように殺処分(なんて恐ろしい言葉!)ゼロの国を目指しましょう。
ドイツからのレポート~犬猫の殺処分ゼロ、犬猫の殺処分施設もゼロ最後までお読み下さいましてありがとうございましたm(_ _)m